神話のふるさと宮崎
神話を知る

天孫ニニギを魅了したコノハナサクヤヒメの謎に迫る

古墳に眠るのは恋の物語?古代から残る風景に身を置く旅
高天原(たかまがはら)に降臨した「天孫降臨」の神ニニギノミコトと、山の神の娘である美女・コノハナサクヤヒメ、その姉・イワナガヒメの物語が語り継がれる地をめぐります。西都原古墳群に未だ眠る謎に触れ、古代から続く美しい自然に身を置く旅が待っています。
ストーリー
太陽神アマテラスオオミカミが地上に遣わした御孫・ニニギノミコトは、川に水を汲みに訪れたコノハナサクヤヒメに一目惚れし、求婚します。ヒメの父オオヤマツミは、姉のイワナガヒメも共に嫁がせますが、ニニギは送り返してしまいます。2人の娘には、花のように美しく華やかに、岩のように揺るぎない永遠の命という意味が込められていました。父は怒り、子々孫々を花のように限りある寿命としたといわれています。コノハナサクヤヒメは、一夜の契りで身ごもったことを怪しまれてしまいますが、産屋に火を放ち、無事に出産することで、ニニギノミコトとの子であることを証明したのです。
宮崎市からスタート地点まで
■車で
宮崎自動車道宮崎ICからで西都IC
へ。国道219号を通り約30分。
■バスで
橘通りから宮交バス西都バスセン
ター行きで約50分。バスセンターよ
りタクシー利用、約10分。
鬼の窟(いわや)古墳/西都原古墳群 13号墳・遺構保存覆屋 車で約3分 西都原考古博物館 車で約5分 記紀の道 都萬(つま)神社 車で約50分 銀鏡神社
ヒメに恋した鬼が造り上げた
鬼の窟(いわや)古墳/西都原古墳群
西都原の台地に上がると見えるひときわ大きな古墳は、コノハナサクヤヒメに恋し、求婚した鬼が、「窟を一夜で完成させれば」というヒメの父オオヤマツミとの約束により造り上げたとされています。父は娘を守るため石を抜き、完成を阻みました。西都原で唯一の開口した横穴式石室を持つ古墳です。春は菜の花と桜、夏はヒマワリ、秋はコスモスが咲き誇り、11月第1土曜日は「西都古墳まつり」で炎の祭典が行われます。
住所 西都市三宅  時間 10:00〜17:00  休日 月曜日
フォト&ワンポイント
西都原206号墳・鬼の窟古墳の石室内部です。6世紀末から7世紀初めに造られたとされ、最後の首長の墓といわれています。
菜の花に彩られる古墳群。西都原の台地には3世紀半ばから7世紀前半の築造とされる古墳311基があり、大部分は未発掘のまま謎が残ります。
11月に行われる西都古墳まつりでは、初日の土曜夜に、たいまつ行列や炎の祭典が催されます。2人の結婚の儀を皆で祝福します。
古代の様子をそのまま今に伝える
13号墳・遺構保存覆屋/西都原古墳群
西都原古墳群の南東に位置する第1古墳群には、84基の古墳が確認され、古代の雰囲気をそのままに残しています。4世紀中期に造られたとされる「13号墳」の内部は、見学可能で、出土した銅鏡や勾玉などのレプリカが発掘時の状態で置かれています。7世紀前半に築造された「酒元ノ上横穴墓群」は、6基の墓道が横一列に連なった遺構を保存しています。玄室では女性の人骨がほぼ完全な形で発掘されました。
住所 西都市三宅字  TEL 0983-41-0041(西都原考古博物館)  時間 10:00〜17:00
休日 月曜日(祝日の場合は翌日)  料金 無料
フォト&ワンポイント
13号墳の内部。墳長78.5m、高さ7.1mの前方後円墳です。鏡や勾玉や、鉄剣などが出土し、発掘された時のままに再現しています。
酒元ノ上横穴墓群の内部。遺構を保存しています。屋根は断熱と景観調和のため、緑化システムが採用されています。
熟年女性の人骨がほぼ完全な状態で発掘されました。両耳に金輪を着け、革袋に入れた小刀も残っていました。
西都原の謎を解き明かす
西都原考古博物館
旧石器時代から現代までの南九州の歴史を一気に見せる博物館。宮内庁により陵墓参考地として管理されている男狭穂塚(おさほづか)・女狭穂塚(めさほづか)はニニギノミコト、コノハナサクヤヒメの墓と伝えられ、御陵墓に眠る謎に迫ることができます。ユニバーサルデザインで、本物の土器や古墳の形に触れられる展示もユニークです。隣接する西都原古代生活体験館では、火おこし、勾玉作りなどの体験ができます。
住所 西都市三宅字西都原西5670  TEL 0983-41-0041  時間 10:00〜18:00(受付17:30まで)
休日 月曜日(祝日の場合は翌日)  料金 無料
フォト&ワンポイント
男狭穂塚・女狭穂塚は、普段は立ち入ることができず、ひっそりとしています。11月の古墳祭りの時のみ一部公開されています。
古代生活体験館の建物は、出土した「子持家形埴輪」をモチーフとしています。古代食体験イベントが行われることも。
3階の「ラウンジ眺」では、都萬神社発祥とされる甘酒を使ったアイスや古代ランチが味わえます。月曜・木曜日定休。
神話に描かれた世界にひたる
記紀の道
西都原古墳群と都萬神社を結ぶ「記紀の道」を歩くと、「古事記」「日本書紀」に登場する多くの神話に出合えます。全長約4q、歩いて1時間程度の道のりです。ニニギノミコトとヒメが出会ったとされる逢初川(あいそめがわ)や3人の皇子を産んだ無戸室(うつむろ)、産まれた3人の皇子の産湯として使った児湯の池などが点在し、サイクリングもおすすめです。
TEL 0983-41-1557(西都市観光協会)
フォト&ワンポイント
石貫神社。コノハナサクヤヒメを見初めた鬼が造った窟の完成を阻むため、父オオヤマツミが抜き取った石が落ちた場所という伝説に由来します。
無戸室。一夜で懐妊したことを疑われたヒメは、戸のない産室をつくり、火をかけて出産します。
コノハナサクヤヒメの父君の御陵とされる大山祇(おおやまつみ)塚と、石貫神社とを結ぶ石貫階段。169段あり、キャンプシーズンはプロ野球選手たちの鍛錬の場所ともなります。
2人の婚儀の地 縁結びのご利益が
都萬(つま)神社
ニニギノミコトとコノハナサクヤヒメの結婚の儀を執り行った神社とされ、古くから縁結び・安産祈願が絶えません。ヒメを祀り、子育てのための甘酒を最初に造ったとされることから清酒発祥の地ともいわれています。境内には、ヒメの父神オオヤマツミを祀る神社もあります。7月7日の更衣祭はお嫁入りの古事になぞらえ、御神像に婚礼衣装を着せ、化粧や角隠し飾りなどを行う珍しい神事です。
住所 西都市妻1  TEL 0983-43-1238
フォト&ワンポイント
「妻萬神社」とも書かれ、地元では「さいまんさま」とも呼ばれ親しまれています。「続日本紀」に記載のある由緒ある神社です。
境内にある大楠の一部でつくられた「千年楠の洞洞木(どうどうぼく)」は、幹の空洞をくぐると、願いがかなうといわれています。
かわいらしいハート型のお守り。大楠を削って作られ、自然な風合いと愛らしさが人気です。ご利益があるとのうわさが。
イワナガヒメの悲哀に思いをめぐらす
銀鏡(しろみ)神社
西都市から一ッ瀬川沿いを山へ山へと向かって約50分。神秘的な雰囲気をたたえた銀鏡は、コノハナサクヤヒメの姉であるイワナガヒメが、醜い自分の姿を見て鏡を投げ、枝にかかって光を照らした場所が銀鏡の地といわれ、この鏡が神社の御神体となっています。毎年12月14日・15日に奉納される銀鏡神楽は、県内で最初に国の重要無形民俗文化財に指定され、貴重な民俗文化が継承されています。
住所 西都市銀鏡
フォト&ワンポイント
銀鏡の中心部から西の奥に入ったところに、ひっそりと銀鏡神社があります。鏡銀の地には、今も古くからの文化が息づいています。
12月15日午後から奉納されるシシトギリという32番目の演目です。狂言のような手法で、狩猟の様子が描かれた珍しい神楽です。
おすすめ立ち寄りスポット
食買う
西都原ガイダンスセンター
このはな館
西都オリジナルのバーガーや肉まん、生鮮品、物産品などを販売。レストランでは古代米を使った季節の御膳も人気。併設する観光案内所で自転車のレンタルができる。
住所 西都市三宅4941-1
TEL 0983-43-6230
時間 10:00〜17:00、レストラン平日11:00〜LO14:30(土日祝はLO15:00)
休日 月曜日(祝日の場合は翌日、季節により変動あり)
泊
西都市 農家民宿
現在、市中心部と一ツ瀬川そばに8軒、銀鏡地区に3軒の農家民宿がある。ブルーベリーや栗の収穫、猪や鹿のジビエ料理、薪の風呂焚きなど、心に残る体験ができる。
TEL 0983-43-3421(西都市商工観光課)
料金 1泊2食6,500円、体験1,000円〜
食買う
山の駅 銀鏡(しろみ)
銀鏡中心部の直売所兼案内所。名産の柚子製品や野菜、銀鏡に関する書籍などが販売されている。山菜やかしの実の粉など、ここでしか買えない逸品が出ることも。
住所 西都市銀鏡675-1
TEL 0983-46-2717
時間 7:30〜19:00
休日 元日のみ
食買う
木城えほんの郷
西都市中心部から車で約30分ほどの「木城えほんの郷」は、大自然の中にある絵本との出合いの場。15000冊の蔵書を誇り、カフェや絵本屋、コテージもある。
住所 児湯郡木城町石河内475
TEL 0983-39-1141
時間 10:00〜17:00(季節により変動あり)
休日 月曜日(祝日の場合は翌日)
料金 常設展小学生以上300円
このページのトップへ